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2019.02.20 Wednesday

ひとりごと

滋賀医科大学合気道部への寄せ書き

 

2018年度

追悼に寄せて ― クララの教え

 

 およそこの地球上に住む生きとし生けるものは皆、本人が意識しているかしていないかに関わらず、お互いに何らかのかたちで助けたり助けられたりの支え合いの中で生きているのではないでしょうか。

 合気道の稽古においてもしかりで、「師は弟子であり、弟子は師である」と言いますが、私もその考えのもとに合気道の稽古の前と後には必ず道場の皆さんと「お願いします」「ありがとうございました」と声を掛けながら礼を交わすようにしています。

 去る四月二十六日、我が家の愛犬クララ(愛称:クーちゃん)が心不全によりかけがえのない命を終え、天国に旅立ちました。行年十歳と一ヶ月の生涯でした。今から思えば大変長いようで短い年月ではありましたが、その間二度に渡る手術や心臓の病と懸命に闘いながら家族の一員として深い絆で結ばれ、私たち家族に思い出のいっぱい詰まったたくさんの幸せを与えてくれました。

 

帰帆島の散歩は楽しいな!
 帰帆島の散歩は楽しいな!

 平成二十一年四月に合気道の道場を開設して以来まる九年もの間、暑い日も寒い日も一日も欠かさずに、亡くなる前の日まで合気道の稽古に出かける私の送り迎えをしながら私を支えてくれました。

 またクララは人生で一番大事なこと、どんな小さな命をも大切にそして幸せにしたいということや、心の澄んだ素直な気持ちで周囲に接し、そして相手と仲良くすることの大切さを身をもって教えてくれていたように思います。

この教えはまた合気道の教えにも通じるものがあり、私が現在そのような心境に目を向けられるようになってこられたのもクララの献身的な支えと導きの日々を抜きにして語ることはできません。

この二月に新しい団体「合気道夕照会」を立ち上げましたが、クララはその様子を見とどけ、自分の使命を終えたかのように四月二十五日に心不全で様態が急変し、翌二十六日の夜9時25分に家族に見守られて息を引き取りました。

なおクララの命日四月二十六日は奇しくも合気道開祖、植芝盛平先生の命日と同じ日に当たり、不思議な因縁を感じています。

2018.02.26 Monday

ひとりごと

滋賀医科大学合気道部への寄せ書き

 

2017年度

「三つのつながり」を大切に その2

       

昨年度の部誌への寄せ書きでは、過疎地域の山間の畑地を耕しながら毎日を楽しく、生き生きと健康に過ごしておられるというひとりのお年寄りの紹介をさせていただきました。その方はいつも人とのつながり・自然とのつながり・心と体のつながりの三つのつながりを大切にしながら暮らしておられるということで、このお年寄りの生き方は私たち合気道を志す者にとって大変意味合いの深い内容を含んでいるように思います、と書かせていただきました。このことをもう少し詳しく我々合気道を志す者としての立場で私見を述べてみたいと思います。

合気道の稽古では一つ一つの技の形を覚えることも勿論大切なことですが、もっとそれ以上に大切なことがあります。それは合気道を稽古するために最も要求される「心と体づくり」のことを指しています。このことを建物に例えて言うなら、建物の外観よりも柱や土台作りの方が地震への対策にはより重要だということと同じことです。

合気道では稽古をするに当たって、先ず最初に心と体のつながりを身に付けるために体の構え方(姿勢の保持)を教えます。足は半身の構えで、背筋を伸ばして体の中心軸を整え、肩の力を抜いた姿勢で真っ直ぐに立ちます。そうすることにより心は体の重心の集まる臍下丹田に落ち着いて、心と体のつながった状態、全身の調和(統一)が保たれます。

次に人とのつながりをどう取るかということですが、自分が上手く相手とつながるためには、心と体のつながった状態を保ちつつ相手との接点と自分の体の中心でつながる感覚を養う(接点と中心を結ぶ線を意識する)訓練をします。そうすることにより相手の動きをよく把握することができるようになります。相手とつながった後は、入身・転換の動作と呼吸力により相手を導き、制することができるようになります。

最後に自然(周りの環境と言い換えてもいい)とのつながりについてですが、自然と上手くつながるためには自分の心を開放して、自然の中に身を委ねる感覚を養うことが必要です。そうすることにより自分の身体が宇宙いっぱいに広がった感覚を得ることができるようになり、自ずと自然との波長も合って自分の呼吸が整い、周りの状況がよく観えてくるようになります。

以上お話したことには勿論人それぞれ個人差もあり簡単には達成できないですが、少なくとも私達の心と体の間には密接な関係があり、それを上手くコントロールすることによって有効活用ができるようになる、と言えると思います。

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